VTuberのみなさんは、絵師さんにイラストを依頼する時に思わぬトラブルに遭遇したことはありますか?
VTuberとして活躍する上で、キャラクターデザインや、ライブ配信のサムネイル、グッズ制作など、絵師さんの協力が必要不可欠です。
しかし、時には誤解やトラブルが発生することもあります。
そこで今回は、VTuberが絵師と円滑に依頼を進めるための方法や、より良い関係を築くための方法についてご紹介したいと思います。
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Contents
VTuberと絵師の間でトラブルが生じる原因はいろいろとありますが、大きく分けると以下のようなケースが挙げられます。
上記などが原因で、トラブルに発展するケースが見られます。
VTuberにとって、絵師は自分の容姿を決める最も重要なパートナーです。
特にVTuber界隈では、絵師を「ママ」と呼ぶことでコミュニケーションを取り、関係性を深めていくことで、長期にわたるVTuber活動の良きパートナーとして一緒に成長していくことができます。
絵師にとっても、VTuberからの依頼は自身のイラストが広く認知される機会となり、クリエイティブ活動を続ける上での資金源にもなります。
互いにとってメリットの大きい関係ですが、長期にわたるお付き合いになるため、一度関係性がこじれてしまうと一気にトラブルに発展する可能性も大いにあるため、なるべく信頼できる人かどうかを事前にリサーチしておくことが重要となります。
まずは、好みの絵師を見つけましょう。
そしてトラブル回避のために、事前にSNSなどで活動している様子や、ポートフォリオなどで実績を確認しましょう。
普段どんな発言をしているのか、気が合いそうかどうかを確認しておくことは重要です。
絵師が決まったところで、依頼について気を付けるポイントを解説をします。
絵師の探し方にお困りの方は、こちらの記事でイラストレーターの探し方について紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
依頼内容の伝え方
VTuberとして絵師に依頼をする際は、できるだけ詳細に自分のイメージを伝えることが重要です。
参考画像の提供や、色の指定、ポーズなど、細かな要望を伝えることで、最初から理想に近いイラストを仕上げてもらうことができます。
また、イラストの権利についても話し合っておく必要があります。
イラストの使用用途や、取り扱い方など、使用したい方法を絵師に伝えておくことで、後から利用許諾をする手間も省けますし、権利問題のトラブルを避けることができます。
どんな情報をまとめたらいいのか分からない方は、こちらで依頼時のテンプレートも用意していますので、ぜひ参考にしていただいてイメージをまとめてみて下さい。
予算とスケジュールの共有
トラブルを避けるためには、予算と納期についても明確に伝え、確認を取ることが重要です。
予算が限られている場合は、それに応じた依頼内容を検討するか、別の絵師を候補に入れることを考えましょう。
人気な絵師は、スケジュールを確保することが難しい場合があります。
スケジュールには余裕を持って依頼をするようにしましょう。
もし「すぐにVTuberとして活動したい!」という方であれば、nizimaがオススメです!
nizimaでは、VTuber用のイラストやLive2Dモデルが販売されていて、購入したユーザーには利用許諾も付与されるため、権利の問題について、事前にクリアにさせることができます。
全ての作品が著作権を譲渡するものではありませんので、イラストやLive2Dモデルの利用における詳細は、各クリエイターが販売している作品の概要情報をご確認下さい。
契約書の活用
契約書を交わすことで、双方の権利と義務が明確になります。
報酬、納期、著作権の取り扱いなど、トラブルの元になり得る項目を契約書に記載し、事前に確認を取りましょう。
契約書の作り方や、契約書を作るメリットについて、こちらの記事でも紹介しています。
文化庁が提供している『文化庁 著作権契約書 作成支援システム』では契約書を無料で作れるのでオススメです。
依頼サイトを活用する
金銭トラブルを避けるために、仲介役として依頼サイトを活用することもできます。
依頼サイトでは値段が明確で、支払いはサービスを介して行われるため安全です。
ただし、購入者側にも手数料が発生する場合や、手数料分を金額に上乗せされていることもあるので、直接依頼より割高になる可能性があります。
絵師側も手数料が引かれるのを避けるために、依頼サイトを活用しない人もいますので、支払い方法についても事前に確認をしておきましょう。
私、凛道セイが運営している『Vcheer-ブイチア』ではVTuberに特化したコンテンツが出品されています。
クリエイターのSNSへのリンクが掲載されているので、確認や連絡はSNSから行い、支払いは依頼サイトを通じて支払いを行う、というのも手段の1つです。
絵師(ママ)とはなるべく長期的にいい関係を築きたいですよね。
私は絵師としての活動経験もあるので、私の経験から絵師と良好な関係を築くためのコツについて紹介します。
修正(リテイク)の伝え方
修正を伝える際は、イラストのイイと思ったポイントと、修正点の具体的な指示を合わせると良いです。
絵師が時間をかけて描き上げた作品ですから、イラストを気に入ってもらえると、モチベーションの向上に繋がり、修正についても快く承諾してくれると思いますよ!
クリエイティブな活動に対して尊重する姿勢が、信頼関係を築く重要な要素となります。
「もっとフワッとした感じに~」などのあいまいな指示はNGです。
また「ここが変だから~」などのイラストを批評するような発言は避け「〇の形を□のような形にしてほしい」などの、変更して欲しいポイントを具体的に指定することが大切です。
また、何度も修正を依頼することや、納期の直前に大幅な修正を要求することは絵師の負担になるため、なるべく修正の数や量は少なく、ラフの段階でお願いするようにしましょう。
長期的な関係性を目指そう
一度の取引で終わらせず、長期的な関係を築くことを目指しましょう。
信頼関係が築ければ、絵師にとってもコミュニケーションがスムーズになり、作業も進みやすくなります。
それには、依頼以外でもコミュニケーションを取ることが大切です。
絵師の方から活動を応援してくれたり、絵師づてでファンを獲得できる可能性もあります。
約束を守ろう
契約書に描かれた内容や、取引の際に交わした約束事は絶対に守りましょう。
イラストの著作権や使用権については、依頼前にしっかりと合意を取ることが大切です。
もし、契約外のことが起きそうになったら、事前に絵師に相談しましょう。
著作権違反などが確認された場合は、イラストの利用を差し止められたり、訴訟に発展する可能性もありますので十分に注意して下さい。
また、適正な報酬を支払うことも大切です。
無理な要求や、急なキャンセル、約束した報酬の未払いは信頼を失う原因になります。
万が一トラブルが発生してしまった場合には、冷静に話し合いを行い、双方が納得できる解決策を見つけることが大切です。
カッとなってSNSで晒し行為をすることは、自身の信頼を損なうことに繋がりますので控えましょう。
別の絵師に依頼をする際に「この人は何かあったら情報を晒す人だ…」と認識されてしまう可能性があります。
対話を試みる
もし連絡が取れる状況であれば、対話によって問題解決を試みることができます。
ただし、感情的になってしまう場合は一旦冷静になってから連絡を取りましょう。
感情的になると、問題解決に時間がかかるだけでなく、関係がさらに悪化する可能性があります。
言葉の言い回しや、誤解、コミュニケーション不足がトラブルの原因になることがあります。
また、仲の良い友人などに事前に相談することで、中立的な立場の人物視点から新たな解決策が見えてくるかもしれません。
専門家に相談する
双方の話し合いでも解決しない場合、専門家の介入を検討しましょう。
ココナラでは、弁護士を探すことができますので、インターネットトラブルに強い弁護士へ相談してみましょう。
トラブルの状況を判断し、適切な対応を取ってもらえると思います。
ただし、弁護士への依頼金が発生しますので、イラストを依頼すること以上にお金がかかってしまいます。
専門家への相談は、最終手段です。事前にトラブルが起きないようにコミュニケーションを取ることが重要です。
トラブルは、お互いに精神的に疲弊してしまいます。
VTuberのイラストは描いたら終わり、ということではないので相手の立場を尊重し、コミュニケーションを取ってVTuberと絵師、双方にいい関係性作りを心がけましょう。
VTuberと絵師の関係性は、お互いにとってメリットがとても大きい反面、一度関係性が悪くなってしまえば取返しが付かない程こじれてしまうこともあります。
これからVTuberとしてデビューを考えている方や、イラストの依頼がいつもうまくいかない人はぜひこの記事を参考に、絵師とより良い関係を築くためのヒントを得ていただければ幸いです。