イラストレーターさんにイラストの依頼をする際、注意するべきことがあったら事前に知っておきたいですよね。
イラスト依頼が初めてで、何を準備したらいいか分からない!という方向けに、イラスト依頼時の注意点についてまとめてみました。
この記事では、イラストを依頼する時に注意したいこと、また取引き時に用意したい書類や、書類を作成する際に役立つツールについても紹介します。
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Contents
まず初めに、依頼をしようとしているものは、本当にイラストレーターさんに向けた依頼でしょうか?
よくあるのが、デザイナーさん向けの依頼をイラストレーターさんに依頼をしているという、依頼のアンマッチが起きることがあります。
イラストレーターとデザイナーは、役割や職務内容には大きな違いがあります。
イラストレーターは独自のアート作品を描くことが主な仕事で、その作品は書籍、雑誌、広告などで使用されることが多いです。
一方、デザイナーは情報を効果的に伝えるための視覚的要素を扱います。
これにはウェブサイトのデザイン、製品のパッケージデザイン、ロゴデザインなどが含まれ、デザイナーは視覚情報をまとめるなど具体的な問題解決を行います。
しかし、デザイナーがイラストを自身で描いている場合や、イラストレーターがデザインも行っている場合もあります。
ポートフォリオの情報を確認し、担当している部分がどの範囲なのか、事前に確認しておきましょう。
イラストレーターをまだ探し中の方は、こちらの記事でイラストレーターの探し方について紹介しています。
ぜひ参考にしてみて下さいね!
イラストを依頼する際に、特に注意すべき点の一つは、イラストの利用範囲と著作権の確認です。
利用範囲とは、イラストがどのような形で、どの媒体で、どれくらいの期間使用されるかを指し、これが不明確だと後にトラブルが生じる可能性があります。
著作権は、クリエイターが自分の作品に対して持つ権利で、作品の使用、複製、配布の権利が含まれています。
著作権は譲渡可能ですので、依頼者とクリエイター間でしっかりとした取り決めを行う必要があります。
著作権の取り決めは、イラストの商業的価値を守るとともに、使用範囲を明確にするためにも重要です。
様々な媒体で利用したい場合や、長期的にイラストを使用したい場合は著作権の買い取りが必要になってきますので、依頼をするイラストレーターさんに交渉しましょう。
利用範囲や著作権について明確にするためには、契約書を作成することが有効です。
次の項目では、契約書の重要性や、契約書の作り方について紹介します。
イラストを依頼する際には、契約書、請求書などの書類を準備しておきましょう。
これらの書類は取引の透明性を保ち、双方の権利を守るために重要な役割を果たします。
契約書
契約書には、作業の範囲、報酬、納期など取引に関わるすべての条件が明記されており、将来のトラブルを防ぎます。
契約書は取引の条件を明確に記述することで、双方の誤解を防ぎます。
具体的には、作業の範囲、納期、報酬の額、支払い条件、著作権の取り扱いなどが具体的に記されます。
取引内容を明確にしておくことで、後から「話が違う」というトラブルを避けることができます。
契約書は、法的な拘束力を持つ公式な文書です。
これにより、契約に記載された条件を守らない場合、法的な手続きを取ることが可能になります。
例えば、納品された作品が契約内容と異なる場合など、契約書が具体的な対処方法を提供します。
万が一トラブルが発生した場合、契約書は争いを解決するための基準となります。
契約書には通常、トラブル発生時の解決手順や連絡先が記されているため、迅速かつ効果的に問題に対処することが可能です。
契約書は取引の正式な記録として機能するため、後日の確認に利用できます。
これは、会計監査や法的検討の際に重要な役割を果たします。
請求書
請求書は、支払いを要求する公式な文書として、金銭取引の記録を明確にします。
インターネットを通じた取引きでは、相手のイラストレーターさんが請求書を用意していない場合もあります。
きちんと支払いを行った会計記録をしたい場合は、発注側でも請求書のテンプレートを用意しておくと良いでしょう。
請求書は、商品やサービスが提供されたこと、およびその代金が請求されていることの正式な証明です。
この文書によって、取引が正式に行われたことが明確になり、支払いの正当性が証明されます。
請求書には支払いが必要な金額だけでなく、支払いの期限、支払い方法、遅延時のペナルティなどが記載されています。
これにより、支払い条件が双方に明確に伝わり、誤解を避けることができます。
請求書は財務記録の一部として非常に重要です。
収入と支出の正確な会計記録を行うことができます。
また、税金の申告時にも必要な文書となるため、正確な保管も必要です。
万が一の支払いトラブルや紛争が発生した際、請求書は重要な法的証拠になります。
請求書が正確であればあるほど、法的な問題を有利に進めることが可能です。
インターネット上の取引きであっても、各書類を準備しておくことはとても大切です。
契約書や請求書を作ることはとても大切ですが、1から作成するとなると、時間がかかったり記入漏れがあるかもしれません。
しかし最近ではデジタルツールを使って契約書を効率よく作れるようになっています。
以下では、契約書を作る際のおすすめツールについて紹介します。
文化庁 著作権契約書 作成支援システム
文化庁が提供している、WEB上で契約書を無料で作成できるツールです。
ひな形を使ってかんたんに契約書を作成することができます。
ひな形の文章を使って、プロジェクトに沿った内容や必要項目を追加することもできますが、加筆する場合はExcelやGoogleドキュメントなどを使う必要があります。
freeeサイン
弁護士監修のテンプレートを使って、綺麗なデザインの契約書を作成することができます。
URLで書類を送付できるため送るのもかんたんにできますし、受領側にもアンケートを入力するような感覚で操作できるので初めてでも使いやすいツールになっています。
しっかりとした契約を結びたい方におすすめのツールです。
Misoca
テンプレートを使って、綺麗なデザインの見積書・納品書・請求書の作成ができるツールです。
月10枚までずっと無料で使えるため、試しに使ってみるのもOK!
インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応しているため、確定申告があるフリーランスや個人事業主の方にもおすすめです。
Misoca(ミソカ)は「freee会計」や「弥生の会計ソフト」とも連携ができるので、請求業務の効率化や、確定申告をかんたんに行いたい方はぜひ導入してみてはいかがでしょうか?
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イラストレーターさんに依頼前に注意したいポイントや、準備しておきたい書類について解説しました。
イラストレーターさんとのトラブルを回避するための依頼方法については、こちらの記事も参考にしてみて下さいね。
実際にイラストを依頼する際の手順などを知りたい方は、発注書テンプレートを紹介しているこちらの記事もオススメです。