イラストレーターが個人サイトからイラストを販売するのに必要なこと

イラストレーターのみなさんは、個人サイトを持っていますか?

イラストを展示するポートフォリオサイトを持っている人は多いかもしれませんね。

個人サイトでは、納品方法や支払い方法などの詳細を記載できたりするので、クライアントから依頼しやすい環境を整えることができます。

特に支払い機能の付いたネットショップを利用することで、ポートフォリオ、依頼の詳細、支払い手続きなどを1つのサイトで完結させることができます。

今回は、個人サイトの開設に必要なモノや、ネットショップ作成サービスでイラストを販売するのに必要なコトを紹介していきますね。

この記事にはプロモーションが含まれます。

ネットショップ作成サービス:一覧

まずは、支払い機能が付いた個人サイトが作れるネットショップをいくつか紹介します。

料金表や依頼方法と一緒に依頼フォームを設置し、支払い方法が選べるサービスを利用することで、依頼に繋がる確率を上げることができます。

また、決済などの面倒な手続きをサービス内でかんたんに処理することができるので、色々なサービスをまたいで管理する必要もなく、1つのサイトで完結できることが特徴です。

サイト名月額費用手数料公式サイト
BASE0円~3.6%+40円(スタンダードプラン)
サービス利用料 3%(スタンダードプラン)
STORES0円~5%(フリープラン)
Xserver Shop1,980円~0円
※Stripeを介した決済のみ4%
カラーミーショップ0円~6.6%+33円(フリープラン)
ペライチ1,465円~6%+40円(ライトプラン)
おちゃのこネット0円~6.6%(スタートアッププラン)
ジンドゥー0円~3.6% + 40円(PayPal)
easy myShop0円~5.0%+40円(無料版の場合)
グーペ1,100円~3.6% + 40円(PayPal)
※カラーミーショップ「どこでもカラーミー」利用で無料
※プロモーションリンクを含みます。※2024年6月現在の情報になります。

各サービスで利用できる機能や、サイトのテンプレートがたくさん用意されていますので、気になったものがあったらチェックしてみて下さいね!

また、現在利用しているポートフォリオサイトなどのサービスを併用するのもいいかもしれません。

ポートフォリオサイトはイラストを表示することに特化しているので、より綺麗にイラストを見せたい場合はリンクを繋げてポートフォリオサイトに誘導しましょう。

ポートフォリオサイトに利用できるサービスについても紹介しますね。

ポートフォリオサイト作成サービス:一覧

サイト名月額費用決済機能公式サイト
Pixiv無料10%Pixiv
foriio無料9.2%foriio
Xfolio無料10%Xfolio
Skeb無料6.8%~9.8%Skeb
※2024年6月現在の情報になります。

ポートフォリオサイト内でも、決済機能がついているため、イラストを販売することが可能です。

ただし、ネットショップの決済機能に比べると、手数料の部分が少し高くなってきます。

フォーム作成サービス:一覧

個人サイト程の規模はいらない、依頼の詳細が書かれたページだけで十分、という方は依頼を受けるための専用フォームを設置するのはどうでしょうか?

メールやDMでもいいですが、他のメールやDMに埋もれてしまって確認が遅くなったり、迷惑メールフォルダに行ってしまうのを避けるために、フォームで管理するのも有効です。

Googleフォームformrun
特徴①無料で利用可能無料で利用可能
特徴②Googleアカウントで利用可能決済機能を搭載できる
特徴③URLが長くなりがちカスタマイズが豊富
公式サイトGoogleフォーム
※プロモーションリンクを含みます。

Googleフォームのデメリットとしては、URLが長くなってしまって、貼り付ける際にX(Twittre)などの文字数制限がある場所には向かないという点です。

あまり長すぎる・ランダムな英数字だと「怪しいサイトに繋がっているんじゃないか…?」とリンクを押すのに躊躇してしまいがちです。

formrunでは、URLを好きな文字列にすることができたり、個人サイトへの埋め込みができたりとカスタマイズ要素が豊富です。

また、相手の情報(SNSアカウントやメールアドレス)を保管しておくことも重要です。

formrunではフォーム作成時に、必須・任意の項目を付けることができるため、クライアントのメールアドレスなどの情報を必ず入力してもらうことができます。

相手の情報がなぜ重要なのか、についてはこちらの記事でも解説していますので、良ければ参考にご覧ください。

個人サイトを作る時に必要なモノ

続いて、個人サイトを作る時に準備しておきたいモノについて紹介します。

自分が作りたい個人サイトのイメージに合わせて準備をしましょう。


ドメイン

ドメインとは、インターネット上の住所です。

インターネットのウェブサイトが存在する「場所」を指定するために、ドメイン名が使われます。

ドメインからメールアドレスも作れる!

また、ドメイン名を使ってメールアドレスを作ることができます。

フリーメールじゃない、オリジナルのメールアドレスが欲しい人はドメインを準備しましょう。

ネットショップを活用する場合は、サービス側が用意しているドメイン名を使うことができます。

無料で利用できるものがほとんどなので、多少URLが長くなってもOK!という方は無料のドメインを使っても良いと思います。


サーバー

サーバーとは、サイトを常にオンラインに保つために必要です。

上記で紹介したネットショップを活用する際は、サーバーは準備しなくても大丈夫です。

ネットショップ以外に「WordPress」というものがあります。

WordPressは、ドメインとサーバーを使ってWEBサービスを介さずに、ノーコードで個人サイトを作ることができます。

ちなみに、このブログはWordPressで作っています。

凛道セイ
凛道セイ

私が活用している「エックスサーバー」ではWordPressをかんたんにインストールできたり、自動バックアップ機能もあるので、とっても便利でオススメです!

サーバーを利用するメリットとしては、サイトが突然消える心配がないという点です。

ネットショップを使っていると、それぞれのサービスには利用規約があり、その規約に違反するとアカウントがBANされたり、サイトが一瞬で消えてしまう可能性があります。

規約に縛られずに自由にサイトを運営したいという方は、WordPressで個人サイトを作ってみるのもいいですね。

ドメインの取得とサーバーはセットになっていることが多く、セットで購入する方が値段が安くなったりしますので、各種サービスを検討してみて下さい。

サイト名サーバー代(月額)ドメイン代金(新規取得)特徴公式サイト
Xserverドメイン990円~1円~『エックスサーバー』の利用で《ドメイン永久無料》
お名前.com891円~0円~レンタルサーバーとセット購入で、ドメイン永久無料
ムームードメイン1,430円~53 円~ドメインとサーバー同時取得で、ドメインの取得費用と更新費用0円
ConoHa WING1,452円~968円~「WINGパック」で月額678円、ドメインを2つまで永久無料
VALUE-SERVER137円〜70円~ドメイン×サーバー同時申込で、ドメイン料金実質0円
※プロモーションリンクを含みます。※2024年6月現在の情報になります。

ドメインには新規取得の金額と、更新料金があるので0円で、購入したものの更新料金が高かった…。ということもありますので、購入時には更新料金も確認しましょう。


料金表

料金表を掲載することで、クライアントに事前に金額感を伝えることができます。

価格に関する質問にや、予算が合わないクライアントをお断りをする手間が省けるため、依頼の受注がスムーズに進みます。

値下げ交渉依頼を断るのが苦手な方は、料金表を掲載して金額を示しておくと精神的にも安心感があると思います。

イラスト制作には、使う場所や媒体によって追加オプションが必要になってくることもありますので、そういった部分も料金表に記載しておくと、より依頼に繋がりやすくなると思いますよ!


特定商取引法に基づく表示

インターネットでイラストを販売する場合、特定商取引法に基づく表示が必要になります。

消費者を保護する目的で、消費者に対して取引における情報を明確にする義務があります。

ネットショップを利用する場合、ネットショップごとのテンプレートに沿って記載することになります。

特商法表示には以下のような情報を記載します。

特商法の記載内容
  • 販売業者: 名前や事業名(屋号やペンネーム)
  • 運営責任者: 氏名(本名)
  • 所在地: 事業所の住所
  • 連絡先: 電話番号、メールアドレス
  • 販売価格: 提供するイラストの価格
  • 商品代金以外の必要料金: 手数料や、その他の費用
  • 支払方法: 銀行振込、PayPal、クレジットカード決済など、利用可能な支払方法
  • 支払期限: イラストを納品後、クライアントが何日以内に料金を支払う必要があるか(納品日から30日以内など)
  • 商品の引き渡し方法: ダウンロード方法や、送信方法
  • キャンセルについて: キャンセルの条件

プライバシー保護の観点から、BASESTORESなどのネットショップ作成サービスでは、住所や電話番号を非公開にすることができます。

プラットフォーマー側の情報を公開することで、利用者の個人情報を保護しています。

また、特商法の記載内容を省略することも可能です。

記載情報を遅滞なく提供する、といった措置を講じることにより省略することが可能になります。

ただし、ネットショップ側で公開を義務付けている場合は、省略することはできませんのでご注意下さい。

たとえば、「消費者からの請求があった場合、遅滞なく提供します。」などの文言を代わりに記載することができます。

また、省略できるもの、できないものもありますので、詳しくは以下のリンクから詳細をご確認下さい。

自宅住所や、電話番号などの個人情報を含む情報をネット上に公開しておくことは、セキュリティ上避けたいですからね。

しかし、完全に非公開にできるわけではないので、もし請求されても自宅住所などは公開したくない場合は、バーチャルオフィスや、電話番号のレンタルサービスを活用することで、対応することもできます。

サービス名月額料金サービス内容公式サイト
GMOオフィスサポート660円~住所のレンタルが可能GMOオフィスサポート
DMMバーチャルオフィス660円~住所のレンタルが可能DMMバーチャルオフィス
METSオフィス550円(ネットショッププラン)住所のレンタルが可能
和文化推進協会550円住所と電話番号のレンタルが可能
03plus980円電話番号のレンタルが可能
アプリで利用可能
SUBLINE550円~電話番号のレンタルが可能
アプリで利用可能
SUBLINE
※プロモーションリンクを含みます。※2024年6月現在の情報になります。

電話番号はレンタルでなくとも、格安simを使う方法もありですね。

特に『Povo』は180日間0円で利用できますし、ドコモの『irumo』は月額550円から利用できます。

依頼サイトの場合

ココナラや、SKIMAなどの依頼サイトを利用する場合は、ドメイン、サーバー、特定商取引法に基づく表示といったものが不要になります。

依頼サイト側で必要なモノを準備しているので、登録をするだけで、かんたんにイラストの販売ができます。

サイト名手数料出金手数料公式サイト
ココナラ22%0円~160円
SKIMA22%(1,000~20,000円)
16%(20,001~50,000円)
11%(50,001円以上)
262円
タノムノ決済手段なし出金手段なしタノムノ
つなぐ2.8%(銀行振込)
5.5%(クレカ・コンビニ決済)
390円つなぐ
Skeb6.8%~9.8%458円Skeb
Vcheer-ブイチア10%無料Vcheer-ブイチア
※プロモーションリンクを含みます。※2024年6月現在の情報になります。

依頼サイトを利用するメリット・デメリットについて、こちらの記事で解説もしていますので、参考にご覧ください!

まとめ

個人サイトを1から作るのは面倒だったりしますけど、依頼用の窓口を1つ作っておけば、サイトに誘導するだけで依頼に繋がる可能性があるので、インターネットを使って集客をしているイラストレーターさんにはぜひ個人サイトを作っておくことをオススメします!

1度作ったらあとは管理だけでいいですし、決済付きのネットショップであれば、お金の管理もしやすくなると思いますよ。

会計ソフトとの連携もできるネットショップもあるので、確定申告やお金の管理が苦手な方にもおすすめです!